派遣バイト行った

今日は正月早々朝からバイトでした。某アパレルブランドの倉庫の派遣です。駅から労働者専用送迎バスに乗って現場に向かうのですが、コロナの影響もあって会話厳禁で、車内は年明け2日目とは思えない重苦しい空気がありました。

今日以外に入れる日が無かったため、この現場は今回が最初で最後の勤務となります。初めての現場なので勝手がよく分からず、点呼前にぼんやりとしていたら、ベテラン風のおばさんに話しかけられました。


「あなた初めて?直ぐにスタッフの方来るから楽にしてて大丈夫よ」


すぐに(この人はお話大好き派遣おばさんだ…)と気づきました。お話大好き派遣おばさんとはピッキングの派遣などに良く居る、日雇い仲間とも盛んに交流しようとするおばさんのことです。バイト先のレジ打ちのおばさんとも会社の事務のおばさんともまた少し違う、独特な雰囲気を持つのですが、上手い形容詞が見当たりません。特徴として、「1日限りの付き合いの人にこんなに距離近づけてくる必要ある…?」みたいな印象を抱く人が多いということがあります。


「ありがとうございます、初めてで心細かったので教えていただいて嬉しいです」と言うとお話大好き派遣おばさんはニコニコしていました。教えて貰ってほっとしたのは事実ですが、本心では(中途半端に話すと昼休み被った時とか会話しなきゃいけなくてちょっと嫌だな…)と思っていました。最悪な人間ですいません。
今回の派遣のチームは学生が私一人だけだったので、派遣おばさんのターゲットは私に決められたのか、エリア決めをする時に私学生さんと一緒にやります!と宣言されてしまいました。この強引な感じもTheお話大好き派遣おばさんだなという印象でした。


バイト自体は非常に楽で、懸念していた休憩時間もコロナ対策でそれぞれバラバラだったので、結果的にそこまで派遣おばさんと話す機会は無くて安心しました。しかし帰宅時は流石に一緒に上がらねばなりません。振り切って帰ろうとしても秒速で捕まり、「私さっき菓子パン貰ったのよ〜(誰に?)」などのマシンガントークが始まってしまいました。もう終わりなんだから交流いいだろ…と思いながらもニコニコしていた時、お話大好き派遣おじさんが現れました。

お話大好き派遣おじさんとはピッキングの派遣などによくいる、日雇い仲間とも盛んに交流しようとするおじさんです。おじさんのターゲットは私ではなく同年代のお話大好き派遣おばさんでした。
「ここは長いんですか?僕本当は夜勤入りたいんですよ〜」など、聞いてないのに自分の話をおばさんにぶつけるおじさん、本当は自分の話を私にぶつけたいのに遮られてイライラするおばさん、ちょっと離れてニコニコの残骸を顔に貼り付ける私、の3人で帰路に着くことになりました。
絶妙な空気が流れていましたが最後は「じゃあ私ここで…」とサッとおばさんがどこかに行ってしまったため、一言も会話してない私とおじさんだけが残り、なんとなく挨拶をして別れて帰宅しました。

労働よりもこういう小さな気まずさの方が心に疲れを積み重ねていく気がします。人とコミュニケーションを取るのはもちろん大事ですが、日雇いの現場では笑顔と元気な挨拶くらいで許して欲しいです。まあ毎日倉庫で働いてると、人とのコミュニケーション不足で誰でもいいから話したいって気分になるんだと思うけどね…。

長くなってしまいました。以上です。